【UQ HOLDER!】王道の迷走

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「ラブひな」でおなじみ赤松健先生の「UQ HOLDER!」
10巻まで一気読みしてみたので感想戦。

(あらすじ)

都に行って一旗揚げる! それが近衛刀太のでっかい夢。村長が課した旅立ちの条件は、育ての親であり、優れた魔法の使い手、雪姫を倒してみせること。雪姫に挑戦する日々を送っていた刀太だが、2人の前に現れた賞金稼ぎとの戦いによって、自分が“不死身”の存在であることを知る‥‥! 『ラブひな』『魔法先生ネギま!』の赤松健最新作は、“不死者”たちが躍動する近未来バトルファンタジー!!

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10巻にしてすでに迷走している?

さすがに絵はオジョーズ、
漫画もしっかりしていて
すごくキャッチーで読みやすい。

でも伏線とか設定とかがどうも
活かし切れていない!!
そんな感じがする漫画。

たとえば、主人公の幼馴染とかね。
主人公が幼馴染の才能を尊敬していて
「将来オレは塔に登ってでっかいことをするんだー」
って設定。

どこいったん?
幼馴染しんでしもたん?

そもそも幼馴染の名前すら覚えてねーし。
全然でてこねーし。
そもそも幼馴染がすげーやつらってのも
主人公が口で説明するだけで
その才能が発揮されるシーンが
一切ない。

・歌がうまい
・料理がうまい
・機械に強い
話にぜんっぜん関係ないやん!!

1話から用意されていた
キャラですらこの体たらく。

あと、タイトルの
UQ(悠久)HOLDER(保持者)
の通り、
幸か不幸か、
望んだか、望まずか、
不死になった者たちの話。
のはずなんだけど。

なんか亜人とか獣人とか
太陽系最強の魔術師とか
10巻にしてキャラのインフレがひどい。
本当は、不死に焦点を当てるはずやったんちゃうの?
他のキャラクターのせいで
不死という特殊性が
薄れきってしまっています。

個人的には
もっと、色々な不死のパターンを
それぞれ細かく丁寧に描くべきなのでは?
と感じてしまう。
というか、はじめはそんな方針で
考えていたのではないか?と思う。

王道で迷走中のストーリー

ストーリーも
なんでもありで、
学園パートあり
精神と時の部屋的な
修行パートあり
ラブコメパートあり
まぁ、ラブコメは
赤松健のデフォルトなんで
随所にちらばめられてるんだけど。

すべてこれ見たことある
って王道パターン、
悪く言えばベタベタ
目新しい驚きは何もない。

まぁ、それでも
次を読ませる漫画力が
この人にはあるんだけど。

どこまで考えていたのか?

個人的にどんな漫画でも
連載開始時にどこまで先を考えていたのか?
というのが気になるわけです。

たとえば、荒川弘の
鋼の錬金術師なんかは
開始時点で最後まで考え切られていた
というのが読んでいてもわかります。

個人的には最後まできちんと話を作ってから
描かれた漫画が好きです。

このUQ HOLDER!はそのへんが全然わかんない(笑)
というかむしろ初めから考えてねぇんじゃないか?
という気さえします。

当初の主人公は
「強さには興味ねーっ」て
設定だったのに、
途中から
「やっぱ最強めざします」とか、
結局バトル漫画やるんかい!って感じです。

まぁ、バトル漫画の主人公なんで
最強目指すのは
ある意味しょうがないとしても
だったら初めから強さに興味ない
設定いらんかったんちゃうかと。
ひねた見方をしちゃうんです。

赤松先生の漫画は
どうも商業的な臭いが
プンプンするんですよねぇ
読者が求めているものを
察知してそれを提供するという。

サービスとしてはすばらしいけど
僕は漫画を芸術だと思っているので、
もっと作者のエゴがみたいんです。
売れるものより独創的な自己表現がみたい。

どんな人にお薦め?

「何も考えずに読めるバトル漫画が読みたい人。」

一言でいうとこれですね。
結構ボロカスいってますけど、
とにかく読みやすいし、
くやしいけど、ストーリーも
まぁまぁ面白い。

まとめ

絵もストーリーもすべてが85点
でも満点を取りに行ってない。
そんな漫画。

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