１巻～１０巻までを借りて
一気読み。
(あらすじ)
時瀬高校筝曲部は、3年生の卒業によって部員1名となり、
廃部の危機にさらされていた。
唯一の部員である倉田 武蔵(くらた たけぞう)は、
ある時地元で名の知れた不良である久遠 愛(くどお ちか)と出会い、
突然「筝曲部に入部する」と宣言される。
不良である愛を信じられない武蔵は愛を拒絶するが、
愛と接する中で愛の箏に対する真剣な思いを知り、
入部を受け入れる。
愛の入部を皮切りに、
天才箏奏者のさとわ、愛の友人達と部員も増えていく。
様々なトラブルを経て絆を深めた時瀬高校筝曲部は、
全国大会1位を目指すことを決意。実
力者ぞろいのライバル達に追いつくため、
それぞれの目標や課題に立ち向かっていく。
琴でスポ根
中学時代に超がつく
不良だった主人公が
高校にはいって
琴を初めて全国を狙うという。
そもそも設定にかなり無理がある(笑)
いや、不良は琴やらねぇよ！
と言ってしまっては身も蓋もない。
中身は王道のスポ根漫画と
顔に斜線が入りまくって
カァって擬音がはいるような
王道の少女漫画が
７：３ぐらいでブレンドされた感じの内容。
まぁ、高校生が部活で全国狙ったら
スポ根になっちゃうわけですよ。
琴はスポーツじゃないけど、
熱血比率が高いのでその辺を指してスポ根といってます。
そんでもって展開もおおよそ決まってきてしまう。
テンプレは
①主人公競技始める
②隠れた才能を発揮して有識者の目に留まり
「なにっ！？」ってなる。
③試合に負けて力不足を知る。
④なんか強いメンバー＆指導者が加入
⑤大会に参加して倒すべきライバル達
と出会う
⑥負けて凹む
⑦修行する
⑧全国制覇
大体こんな流れが大半でしょう。
漫画によって⑤～⑦は
何回かループする可能性もあります。
この漫画は２年の武蔵君が
抜けてまで続く漫画ではないと思うので
挫折と修行のループを
そんなに繰り返す時間はないでしょう。
恋愛パートもあるので
ちょいちょいカァってなりながら
最終的に結ばれるんでしょうね。
あ、上の文章読み返すと
ちょっと小馬鹿にした感じで
書いてるように見えるけど
この漫画、おもしろいからね！？
ゾクゾクの表現がうまい
王道でテンプレな展開なんですけど、
これが、おもしろい。
例えば、
流川的な存在 件 ヒロイン役の
さとわちゃんが琴を弾いた瞬間に
聞いた人の心が奪われるシーン。
漫画的にもすごく大事なシーンですが、
こういうシーンの
「凄さ」の表現が非常に巧い。
読者も一緒にすごいってなれる
音が聞こえないのに不思議と
共感できたような気になります。
漫画で音は表現できないので
音を弾く人の描写や
聞いた人の表情なんかで
凄さを表現しないといけないので、
結構むずかしいと思うんだけど、
鳥肌立ちっぱなしですよ。
御都合が過ぎる
ひとつ気になるのは
ちょっとキャラが素直というか
大人過ぎるというか。
・自分の非を認めるのが早すぎる。
・挫折からのリカバリーが早すぎる。
・素直に謝れ過ぎる。
しかもなんか全部員が
その属性持ちっていうね。
高校生はもっとがっつり凹むし
もっと深く悩むだろ。
何か変な因果律に導かれて
言わされているようで
全然リアリティがない。
だいたい
そんな良い奴は不良にならない！！
（元不良、こだわるよね？）
どんな人にお薦め？
男女ともにおすすめできる漫画。
琴の漫画だけど、
知らなくても全然問題ない。
むしろ楽器は琴でなくても良い。
読んで損はない漫画。
読み終わった後、
素直に良い漫画を
ありがとうって言えます（笑)
まとめ
素直にありがとう
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